新・とおりみち通信

〜 出歩きあるばむ 〜

旧大名小学校のえのき(榎)

旧大名小学校(福岡市中央区)の跡地が再開発されて様変わりしているが、旧校舎の横にむかしからのえのきの木が立っている。

 

このえのきの木は旧大名小のシンボルツリーになっていると聞く。過去に存続の危機があったけれど人々の計らいでここに残されたという話もある。今回の再開発でも残されたのだった。

 

そのえのきの木が、この春にも伐採されるとの新聞報道があった。

https://www.nishinippon.co.jp/sp/item/n/1166018/

 

自分もこの場所を通るとき、えのきを見ている。10年以上前に「ゆるゆる散 歩」でこの一帯を歩いた際も、事前に学校にお願いしてえのきの木など校内の植物を見学させてもらった。

 

あらためていま、写真を撮っている。先日の写真。

 

3月24日にこのえのきの木に感謝してお別れをする会が開かれるとの話も知った。

https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=pfbid0bmtcbJLUWNqrC6Rf6NmEAAz4zmFJmjUpHXd7ic879PfbxFQnyAzApsAywJPeSderl&id=100063043218425

 

さまざまな事情のもとで、地元の方々の思いや決断もあってのことだろうと察する。現在、このえのきの2世が別の場所で育っているらしい。

同時に、現地のこのえのきが何らかの仕方で生きていけたらと思う気持ちもある。いずれにしても、見ていきたい。

 

 

 

三代(みしろ)の桜

 

この春から夏にかけて、新聞でここの桜の話を見た


糟屋郡新宮町の三代の桜並木


工事で伐採されるのを地元の方々が悲しんでいる声が紙面で取り上げられていたのだった


気になっていた ようやく先日現地を訪ねた


詳しい場所は知らなかった 歩いていると道沿いに桜が立ち並ぶそばに工事予定の立札があり、そこから小径が林の中へ伸びていた この小径だろうかと入っていった


小径を挟むように桜が続いていた ここに違いないと思った

f:id:sanchiroku:20230720040033j:image
f:id:sanchiroku:20230720040029j:image

コンクリート壁の小川が流れる

その向こう側は山が大きく切り開かれていた

f:id:sanchiroku:20230720040137j:image


f:id:sanchiroku:20230720040134j:image

くすのきが立っていた 細くて高いので、まわりが茂っていく中で急いで伸びていったのだろうか このあたり、こんもりした山の森だったのではないかと想像した

 

土手の下は葛などが一面茂っていた カンナが咲いていた

f:id:sanchiroku:20230720040242j:image

 

たまたまお会いした方と話をした ここの桜は青年団で植えたものだそう その方は桜が残るのかどうかはご存じでないご様子だった


小径には、カラムシ、ミツバ、オオバコ、ヨメナ、トウバナなどの草が茂り、いろんな虫たちが飛んだり跳ねたり歩いたりしていた

f:id:sanchiroku:20230720040619j:imagef:id:sanchiroku:20230720084905j:image
f:id:sanchiroku:20230720040626j:image


ヒメウラナミジャノメのよう

f:id:sanchiroku:20230720040714j:image


フキバッタの仲間かと思う

f:id:sanchiroku:20230720040754j:image

 

f:id:sanchiroku:20230720084709j:image
f:id:sanchiroku:20230720084658j:image
f:id:sanchiroku:20230720084704j:image
f:id:sanchiroku:20230720084701j:image
f:id:sanchiroku:20230720084655j:image
緑豊かな小径 おだやかなようでもあり、にぎやかなようでもあり

山肌の地色は迫ってくるものの


しあわせな小径だと感じた

 

f:id:sanchiroku:20230720041510j:image

 

一帯は区画整理事業が進められているらしい

町が公開している図面ではこの一帯がどうなるかはおおまかにしかわからない


この小径の横に流れる小川を活かす意味で、この小径を現在に近い状態で親水緑道みたいな位置付けをして残すことも、考え方しだいで可能ではないだろうかとも思う

 

少し離れた場所からこの小径のほうを眺めた

春にはここに一列に、緑色ではなく花色の木々が並んでいるのだと想像すると、ここの桜が地域の方々の心の風景になっているのではという気がとてもした

f:id:sanchiroku:20230720040945j:image

 

また訪ねたくなっている 桜の花の頃でなくても、草、木、虫、鳥、何かにどなたかに出会えそうな気がする

 

f:id:sanchiroku:20230720040919j:image

 

 

桜並木の跡

 

以前、ある場所の桜並木について新聞で書かれていたのを読み、現地へ行って現場を見たことがあった。

そのときに、ここのブログの記事内でその桜並木のことを少しだけ書いた。

このごろのこと(天神チャンチンほか) - 新・とおりみち通信

記事に書いたように桜並木の伐採と保全とで地域の方々の思いが分かれているらしい状態で、当時は悩んだ末、けっきょくそれ以上詳しいことは書かなかった。

 

その後、桜が無くなったという話を何かで見かけた。

 

その場所のことが心に残っていたけれど、訪ねなかった。無力感があったのかもしれない。

 

そこに先日立ち寄った。

小さな川の土手。あのときは桜などの木々が立ち並んでいた。

 

斜面に木々の切り株が残っていた。どの株も朽ちているようだった。

 

いまから蒸し返すつもりもないので場所がどこかは今回も書かない。

いまは切り株たちがこの川土手の歴史の一端を、その姿だけでわずかにとどめている。でもそうした過去を知らない人には、ただそこに切り株が見えたり見えなかったり、それだけだろう。

 

f:id:sanchiroku:20230719002028j:image

 

 

春町・西春町の桜(工事)

春町・西春町(福岡市博多区)の桜並木、一部の桜の木に先日、伐採(なくす)と剪定(枝おろし)の告知札が出ていた

f:id:sanchiroku:20230718000936j:image
f:id:sanchiroku:20230718000933j:image

f:id:sanchiroku:20230717234615j:image
f:id:sanchiroku:20230717234607j:image
f:id:sanchiroku:20230717234611j:image

f:id:sanchiroku:20230717235647j:image

7月11日

 

 

札を見ての手元の集計では、剪定が7本、伐採が7本

伐採のうち2本は立ち枯れているようだった 残る5本は葉を茂らせていた

 

その後、剪定と伐採が始まった

現在も進められている

 

f:id:sanchiroku:20230717234808j:image
f:id:sanchiroku:20230717235842j:image
f:id:sanchiroku:20230717234812j:image

f:id:sanchiroku:20230717235917j:image
f:id:sanchiroku:20230717234819j:image

7月16日、17日