新・とおりみち通信

〜 出歩きあるばむ 〜

脊振を歩く(3)

2012年11月4日
 
雨がやや強くなり、板屋を後にして自動車道をぼつぼつ歩いている私を、ご年配の男性の方が車で拾ってくださいました。
「小川内の杉」のところで降ろしていただきました。
 
「小川内の杉」とその近くの様子を、5年前『みちばたみちすがら』の「脊振山麓の道を歩く」のページに載せました。http://www.geocities.jp/michibatamichisugara/mbts/sefuri2007.html
私もそれ以来ひさしぶりの訪問でした。
 

このあたりは佐賀県神埼郡で、以前は小川内(おがわち)という集落がありました。
五ヶ山ダムというダムの建設が決まり、集落ごと移転して、いまは工事が進められています。

 
以前にも撮ったケヤキの木を撮影していると、通りかかった車の中から、「写真ならこの先の椿の木を撮ったら」と声を掛けられました。
なんでも樹齢が数百年とのことで、「早く撮らないとダムに沈んでしまう」とおっしゃって、車は去って行きました。
 
椿は大木でした。


 
かたつむりがいました。

 
ここのすぐ隣が「小川内の杉」です。
 

 
むかしここには神社がありました。「小川内の杉」は神木として崇められていたそうです。
佐賀県の天然記念物に指定されています。

神社も移転したそうです。まわりの木々は残っています。



 



 
冷たい雨でしたが、木々の幹や根に触れると、あたたかく感じました。
1本1本にそれぞれのあたたかさがありました。
 

 
 
小川内の杉の場所を後にして歩いて行くと、那珂川沿いにところどころ見事な紅葉が見られました。

 
後で通ったところにあった工事の告知によると、現在この一帯では立木伐採の工事が行われているとのことでした。
山の斜面や川近くの広い範囲で、すでに伐採が進んでいました。
 
何度も写真を撮った橋のところに来ました。
この橋の向こうには五箇山という集落がありました。
この橋を渡らずに先に行くと、以前は小川内小学校がありましたが、いまは跡地になっています。
『みちばたみちすがら』の「山あいの小学校に」のページに、2003年のときの小川内小学校を少しだけ載せています。http://www.geocities.jp/michibatamichisugara/mbts/ogawauchi.html
10年経っていないというのが信じ難い思いです。
 


 
ここにはいずれまた来ようと思います。
 

※ コメント欄に1件追記をしておきます。
脊振を歩く(3)旧小川内 2012年11月4日