新・とおりみち通信

〜 出歩きあるばむ 〜

西春町の桜 2013.11.17

 
西春町の桜については6日の記事に追記を続けていますが(http://d.hatena.ne.jp/sanchiroku/20131106)、
今日は、先日見たことを書きます。
 
西春町の桜並木のうち、いま約2割の木に撤去告知の札が掛けられています(数えたところでは(西春町側)93本中19本が撤去対象)。
そのうちの1本です。
 11月8日撮影
大きく傾いて成長しています。幹に穴が空いていて、洞のようになっています。
札に書いてあるところでは撤去作業が11月1日から行われていたもようで、私が見た時にはこの木はすでに枝を落とされて写真のような姿になっていました。
写真では見えにくいですが、この木にも、腐朽が見られるので撤去する旨の札が掛けられています。その後に現地に出た掲示では、これらの木々は幹から折れて倒伏する危険があるという説明が書いてありました。
 
ときどき現地に通っていますが、先日この木に、変化がありました。
 11月17日撮影
 
木の洞に、木の枝を支持するための杭が入れてありました。
桜並木の他の木で枝打ちをして使われなくなった杭が残っていた覚えがあります。
 
こどもが軽い気持ちで入れてみたのでは…と思って見ているうち、この杭が木を中から支えようとしているように見えてきました。洞にきれいにはめられています。
誰かが、この木のために杭を持ってきて宛てがったのではと思います。
私にはこの杭が杖のように思えてきました。
 
何の言葉も添えられていませんが、誰かが、この木を支えています。

 
西春町の桜 2013.11.17

 
※ 2013年11月19日追記 杭は取り出されて近くの地面に横たえてありました。取り出したのもこの木をずっと見ておられた方なのだろうと思いました。