新・とおりみち通信

〜 出歩きあるばむ 〜

小川内の杉(移植工事中)、そしてそのまわり(2)

2016年3月20日撮影
 
※ この記事には現地現状の写真(2016年3月20日撮影)があります。ただ、すでに撮影から1週間ほど過ぎましたので、いまは状況が変わっているかもしれません。
 
佐賀大橋から撮った、小川内の杉とその近くの写真です。1枚目は記事(1)のものと同じです。
2013年11月の前回記事
http://d.hatena.ne.jp/sanchiroku/20131127/1385555034
や、それ以前の記事(このブログの検索窓で「小川内」で検索していただくと出てきます)に載せている写真と比べていただくと、変化がわかりやすいかもしれません。
 
小川内の杉・旧小川内方面を望む

 
旧佐賀橋・旧小川内小学校方面を望む

 
旧東小河内方面を望む

 
以前の記事で、小川内の杉の近くの木々を載せました。川沿いの大きなけやきと、樹齢数百年と聞いたつばきの話も書きました。
今回、遠望ながら現地を眺めてみましたが、けやきもつばきも見つけることができませんでした。
以前の写真と見比べてみると、どうも位置が杉の工事現場内に当たっているようです。杉の周囲は他の樹木を撤去して造成・整地されているように見えました。
  
川を挟んで反対側、福岡県側のほうに道が造られています。そちら側から小川内方向を見てみました。
 

 

この角度から見ると、杉が浮いているのがわかります。 
 

 
けやきやつばきはここから見ると杉の手前の位置にありました。そのさらに手前を川が横切っています。
写真に見えている杉の手前の木々は、川の中州に生えていた木のようです。佐賀大橋から見たところでは、川がその位置まで半分埋め立てられているように見えました。
 
こちら側からは杉の工事の様子が安全に一望でき(佐賀大橋から杉の様子を見るには橋の路側帯から見おろすかたちになります)、多くの方がその様子を車で見に来られていました。
  
川からこちら側は、以前に東小河内の集落があった場所です。

 
ここを訪れる前に、ダムに沈む一帯のうち福岡県側の集落で行われた聞き取り調査の報告書と思われる文書を読みました。
(どこのサイトで公開されているかわからないのですが、ウェブ検索で見つけました: catalog.lib.kyushu-u.ac.jp/handle/2324/10795/p215.pdf)
そこに住んでおられた方々が昔の暮らしの様子や集落まわりの細かな地名、昔話などを語っておられるものです。
地名がたくさん掲載されていて、ちょっとした地形のひとつひとつにそれぞれの名前がつけられて呼び習わされていたことがわかります。
 
そうした昔ながらの名前を持った場所が、目の前にあるはずでした。
 




 
 

小川内の杉(移植工事中)、そしてそのまわり 2016年3月20日撮影