新・とおりみち通信

〜 出歩きあるばむ 〜

ダムに沈む桜

ダムに沈む桜(五ヶ山・東小河内)

2018年4月8日 五ヶ山(福岡県筑紫郡那珂川町
 
※ この記事には現地現状の写真を掲載しています。記事タイトルに書きましたように、ダム湖に沈むことになっている桜を取り上げています。
 
福岡県・佐賀県那珂川上流に造られて先ごろ竣工式が執り行われた五ケ山ダムで、試験湛水(試験的に水を貯めること)が続けられています。このブログ(と旧ホームページ)ではダム建設の前から、私が以前ときどき通っていた小川内(佐賀県神埼郡吉野ヶ里町)をはじめ、ダム水没予定の地区のことを記事に書いていますが、ここ数年は小川内の杉(佐賀県天然記念物)やそのまわりの木々のことを中心に載せてきました。
 
小川内の杉が水没予定地区から移設されたのがほぼちょうど2年前の2016年4月9日でした。その日、移設の様子が見学できる見学場所が、那珂川を挟んで小川内の対岸にあたる五ヶ山・東小河内に設けられていました。私も見学したのですが、そのときその見学場所のとなりに大きなヤマザクラの木があって、その日満開でした。
その桜を見て以来、五ヶ山・小川内を訪ねるときにその桜とその一帯の様子を気に掛けて見てきました。一帯は東小河内の神社、山神社の跡地にあたるようで、小さな丘の上にヤマザクラ、モミジ、モッコクなどの木々が茂っています。その周囲の木々は伐られていて、おそらく神社の境内の木々が残されたのだろうと思っています。
 
五ケ山ダムの試験湛水は2016年10月から始まりました。試験湛水はダムの堤体(と呼ぶらしいです)の上部から水が溢れ出るまで水位を上げることになっていて、東小河内の桜の一帯はその途中で水没する見込みです。最近の雨不足のため試験湛水はペースが遅くなっていましたが、この春からまた少しずつダム湖の水位が上がってきました。それで、現在は東小河内の桜の丘のすぐ下まで水面が来ています。あと数メートル上がると、木々の根元が水没し始めると思われます。
 
先日4月2日に五ヶ山・小川内を訪ねたとき(前回記事 http://d.hatena.ne.jp/sanchiroku/20180403/1522757440)には、東小河内の桜は開花し始めたばかりでした。その後、暖かい日が続いたあと強風が吹き、桜がどうなっているかと思いながら、五ヶ山を訪ねました。
 
桜はほぼ満開になっていました。
 
とりいそぎ写真を数枚掲載します。いつものようにコンパクトデジカメを手で構えただけの写真ですので写りのほどはご容赦ください。
桜は明日明後日ごろまでは花姿を見せてくれるのではないかと思います。私はこの桜の関係者でもなんでもなく、ただ見ているだけの立場ですが、ご関心をお持ちの方には、この姿のうちに桜を現地で見ていただけたらという気持ちがあります。いまはこれ以上の言葉を添えずに、桜の写真を出させていただきます。
 
 


 


 
ダムに沈む桜 2018年4月8日 五ヶ山
※ 一部、橋の上から撮影した写真があります。現地へ赴かれる方は危険がないようにめいめいご判断ください。
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