新・とおりみち通信

〜 出歩きあるばむ 〜

小川内の杉(移植工事中)、そしてそのまわり【斜面移動の日:その1】

2016年4月9日撮影
 
※ この記事には現地現状(2016年4月9日お昼から15時ごろまで)の写真を載せています。ご了承ください。なお、すでに現地の様子は写真とは異なっていると思います。
 
小川内の杉(佐賀県神埼郡吉野ヶ里町)については自分がなかなか行けなかった時期などに他の方々のブログで写真や情報を見たりしていたのですが、移植工事に関して、4月9日(土)に斜面移動が行われるという情報を、こちらの記事で知りました:
「小川内の杉」移植〜その5 - Inoueinterior Room Blog - Gooブログ http:////blog.goo.ne.jp/inoueinteriorroom/e/e1cb6c92a063e710cf4fae43accaed0b
福岡県のページでも確認しました。当ブログの小川内の杉過去記事で長いレールの写真を載せましたが(http://d.hatena.ne.jp/sanchiroku/20160328)、発表資料によると、そのレール上をその日のうちに上まで引き上げるという予定のようでした。作業は9時から18時まで予定されているとのことでした。
私は公共交通機関と歩きで移動するので、小川内の杉を見るには南畑ダムの下まで那珂川町コミュニティバスに乗り、そこから歩かなければなりません。始発に乗って最終で帰ることにして、現地に正午前に着きました。
 
今回の斜面移動作業には見学場所が設けられているとのことでした。その場所は小川内の杉と川を挟んだ対岸、福岡県側の旧東小河内地区に位置しています。ふだんは工事のため立ち入れない場所で、ダムの水没予定地です。

見学場所に行く前に、まず、前回3月に来た、福岡県側の道路から杉を見ました。杉ももちろん見えたのですが、ぱっと目に留まったのは、その手前、川のこちら側でした。

 


 
満開の山桜です。この一帯に木々が残っているのを前から知っていたのですが、山桜とは知りませんでした。
山桜のちょうど横のところに見学場所が見えました。すでにたくさんの人がおられる様子です。
 
こちらの道路にも、カメラをセットして間欠撮影したりビデオカメラを据えて待機したりしている方々がおられました。
 
小川内の杉はすでに斜面に乗っているように見えましたが、動いているようにはちょっと見えません。
動き出す前に、と、見学場所に向かいました。
 
警備員さんの誘導や係の方々の案内を受け、見学場所まで歩きます。

 
途中、石垣が何か所もありました。旧集落の民家敷地や畑の石積みの名残りのように見えます。

みちすがらにもいろいろな植物がいました。



 
山桜が美しくそびえ立っていました。


 

 
見学場所はたくさんの人出でした。

工事の直接の関係者のほか、土木・造園などの業者・樹木医自治体の関係者、一般見学者、そしてここに住んでおられた地元の方々がおいでの様子でした。杉や小川内の話をなさっておられるのが聞こえてきます。
地元の方々にとってはここが久しぶりの再会の場になっている様子もありました。にぎやかでした。たくさんの方が杉をバックに記念写真を撮っておられました。
地面に座って長く杉の様子をご覧になるご年配の方々のお姿もありました。
  

 

杉の移動はきわめてゆっくりで、私が見学場所に到着してからしばらくの間はまったく動いていないようでした。動いていても目で見てわかるまで何分か掛かる感じでした(その場で聞こえた噂では、1分間に50cmのスピードで、少し動かしては停止して点検しているということでしたが、実際は不明です)。


それでも、3時間ほどの間にレールの半分近くまで移動していきました。
 
見学場所のすぐ前に、巨石がいくつも顔を出していました。以前からの地形のようです。

見学場所からは対岸側に大きな木の切り株が抜かれて置いてあるのが遠く見えました(私は一目見て大ケヤキだと思いました)。
川の中瀬あたりに白い花をつけた木が見えました。
 
帰りの時間があるので、気持ちを引きとめられながら、15時すぎに見学場所を離れ、佐賀大橋のほうへ行ってみました。
(その2に続きます)